
桜上水「むつみ会館」で「第1回トモニー健康講座」を開催しました
世田谷区桜上水5丁目にある「むつみ会館」で、「第1回トモニー健康講座」を開催しました。
今回は、「65歳からの健康生活」をテーマに、
1)「生活習慣病と認知症」(桜 上水駅前内科 院長 久米 一誠先生)
2)「災害に備える薬の管理」(ともに薬局 薬局長 坂倉 圭一)
3)「災害時の食の備え」(大塚製薬株式会社 仲川 徹様)
の3つの話で構成。
近隣にお住まいの方を中心に、たくさんの方に足を運んでいただきました。

認知症専門医である桜上水駅前内科院長の久米先生によれば、高齢化の進展に伴い日本での認知症の患者数は増えているとのこと。一般に「物忘れ」が注目されがちな認知症ですが、それ以外にも、時間や日付がわからなくなったり、理解力や判断力が低下したり、料理やATMの操作などそれまでできていたことができなくなったりなどさまざまな症状がでるそうです。
また、一言で「認知症」といってもさまざまなタイプがあり、原因を取り除けば改善するものもあるのだとか。
現在では認知症のメカニズム の解明も進み、進行を食い止めるための薬も登場しているので、早期受診が重要ということでした。また、生活習慣病との関連や認知機能を維持するための日常生活の工夫についての話では、熱心にメモを取る参加者が多くいらっしゃいました。

ともに薬局の管理薬剤師の坂倉圭一からは、災害が起きた場合の医療体制と、万が一に備えて日頃から普段飲んでいる薬をすぐに持ち出せるようにしておくことの大切さの話をさせていただきました。
非常時を見越した薬の保管アイデアの一つとして、警視庁警備部災害対策課でも推奨されていた防災ボトルをご案内し、ともに薬局オリジナルの防災ボトルをお配りしました。
また、災害時だけでなく、普段の服薬管理にも役立つ「お薬手帳」についても、そのメリットを説明。最近では冊子型だけでなくスマホに入力できる「電子お薬手帳」アプリも登場していることをお伝えしました。

大塚製薬株式会社の仲川様の話は、災害時にどのような備えをしておけばよいかについて。災害時に公的機関などから支給されるのはパンやご飯などの炭水化物が多いこと、その状態が長く続くと栄養バランスが崩れて健康にはあまり良くないことなどの説明に、参加者のみなさんは何度もうなずいていました。
家庭の備蓄法として、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費しながらこまめに買い足す「ローリングストック」法を紹介され、備蓄しておくと便利なものとして「カロリーメイトゼリー」をお配りしました。
「トモニーの健康講座」は、今後も開催していく予定で、次回は26年1月の予定です。参加を希望される方は、ホームページの「お知らせ」をご覧になるか、ともに薬局(03-3304-1566)へお問合せください。
≪第1回トモニーの健康講座にご協力ありがとうございました≫
桜上水駅前内科 院長 久米 一誠 先生
大塚製薬株式会社 仲川 徹 様